このページでは、溶解処理の情報漏洩リスクについて解説しています。
溶解処理業者は、製紙メーカーの工場を借りて処理しているため、工場の生産調整の都合に左右されて融通が利きにくいです。すぐに処理されず、製紙メーカー内の保管庫で積み置きにされることも少なくありません。そのため、保管中の情報漏洩のリスクが高くなってしまいます。
また、混雑時には予約が取りにくいです。工場の受け入れ体制にも左右されるので、必要な時にすぐに利用できないケースも多く、処理業者はお客様と製紙メーカーの板挟みになっています。実際の溶解処理に至るまでにも時間がかかるので、迅速に処理して欲しい場合には不向きでしょう。機密性や安全性の面でも、迅速性に欠けるのは不安要素です。
業界の約9割を占めるほどの処理方法である溶解処理。しかし、大部分の処理業者は、機密文書処理専門の業者ではないのが現状です。そのため、セキュリティに対する認識が薄いというリスクがあります。そして中には、いい加減な溶解処理をする業者が存在していることにも注意してください。
また、溶解処理は小口対応には向きません。運搬を担当している業者は、数箱単位で工場へ持ち込んでいたら割に合わないため、一定箱数が溜まるまで別の倉庫に保管していくケースがあります。このように、一連のサービスを複数の企業で運営しているため、処理過程での情報漏洩リスクがあることを把握しておいてください。
「溶解処理をすれば、機密情報が保持できる」と考えるのは危険です。溶解処理とは、あくまでリサイクルにおける一工程の名称なので、機密性や安全性の高さをきちんとチェックする必要があります。
コンプラ係長
社内でコンプライアンス関連の業務に携わっています。書類の処理について、いつも口うるさく言っているので、周りからはコンプラ係長と呼ばれています(笑) いま、適切な情報漏えい対策をすることが、企業の課題になっていると思います。メールや外部メモリーなど、情報漏洩の原因は様々ですが、実は紙(書類)からの漏洩が7割を占めているのです。 社内から情報が漏れて信用問題にならないよう、早めに機密文書の廃棄業者を手配しておきましょう。
【免責事項】
このサイトは、個人が独自に情報を集めて制作しています(2019年12月時点)。機密文書処理業者の情報などは、必ず各公式ホームページなどで確認してください。