このページでは、機密書類の焼却処理サービスの流れや、メリット・デメリットを解説しています。
焼却処理サービスは、機密文書などを焼却して情報抹消するサービスです。一般的な焼却処理の流れとしては、以下のようになります。
そもそも機密文書を焼却処理によって情報抹消をする業者はほとんどありません。主には廃棄物業者などが、他の廃棄物と一緒に機密文書の焼却を請け負います。
焼却処理サービスは、焼却して情報を完全に抹消できるという点で安心感があります。ただし、処理専門業者でないと、セキュリティに対する認識が薄く、運送時の書類紛失などのリスクがあることも把握しておきましょう。
処理過程のセキュリティ:〇
サービスの利便性:△
焼却処理を行っている業者は少なく、業界の約9割は溶解処理です。また、溶解処理サービスだけでなく、出張細断サービスや専門工場破砕サービスも、最終的にはシュレッダー片を溶解し、リサイクルしているのが通常です。
出張細断サービスや専門工場破砕サービスの中には、お客様の要望があれば、破砕後に焼却処分してくれる業者もあります。焼却処分を希望する場合には、可能かどうかを事前に確認してみると良いでしょう。
ただし、焼却処理をするとリサイクルはできません。その上、CO2やダイオキシンの発生が問題視されていますので、環境に配慮している企業あれば、焼却処理は不向きと言えます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
焼却処理 | ・可燃物の廃棄に有効 | ・リサイクルに貢献されない ・コストがかかる |
溶解処理 | ・手間がかからない。分別せずに溶解処理が可能 ・フタを開けることなく溶解できるので情報が漏れない ・エコロジー。再生紙へとリサイクルされます。 |
・溶解は委託が多い。1社で完結しない場合も ・工場によりセキュリティレベルはバラバラ ・目の前で処理されない |
破砕(専門工場シュレッダー)処理 | ・処理専門工場はセキュリティ体制が万全 ・エコロジー。リサイクルが可能 ・自社のシュレッダーと異なり漏洩リスクなし |
・バインダーなど書類分別が必要 ・目の前で処理されない |
機密文書廃棄における焼却処理サービス業者は見つかりませんでした。(2021年1月現在)
コンプラ係長
社内でコンプライアンス関連の業務に携わっています。書類の処理について、いつも口うるさく言っているので、周りからはコンプラ係長と呼ばれています(笑) いま、適切な情報漏えい対策をすることが、企業の課題になっていると思います。メールや外部メモリーなど、情報漏洩の原因は様々ですが、実は紙(書類)からの漏洩が7割を占めているのです。 社内から情報が漏れて信用問題にならないよう、早めに機密文書の廃棄業者を手配しておきましょう。
【免責事項】
このサイトは、個人が独自に情報を集めて制作しています(2019年12月時点)。機密文書処理業者の情報などは、必ず各公式ホームページなどで確認してください。