このページでは、機密書類の未開封処理の特徴やメリットおよびデメリットなどの情報をまとめています。
機密文書の処理方法は複数ありますが、未開封文書はダンボールごと設備に投入する破棄方法が可能。ダンボールで梱包されているため、搬出中に見られる可能性はほぼありません。シンプルかつ機密性の高い処理方法だといえます。
未開封文書の処理方法には下記が挙げられます。
業者によってはダンボールではなく専用ボックスを用意しているところもあります。これは内部漏洩対策として有効で、マイナンバー情報や健康診断結果など、社内漏洩でも問題となる案件におすすめです。
専用シールによる防止策を講じている業者もあります。市販されていない専用シールで梱包口を封緘(ふうかん)し、開封した場合シールの状態でわかるという方法です。
未開封処理を行った証拠として、動画による報告をしている業者があります。立ち会い処理が難しいときは、特にありがたいサービスです。有料オプションサービスで取り扱っている業者もありますが、上長への報告にも使えますし、なによりきちんと処理した安心感が得られるでしょう。
動画サービスを利用する際は、ダンボール箱に目印をつけておくのがおすすめです。自分が依頼した機密文書であることがひと目でわかります。目印の例として、次のようなものがあげられます。
機密文書の散逸や情報漏洩防止策として有効な未開封処理。次のようなメリットが挙げられます。
通常の処理方法以上に、仕分け作業過程で異物混入に最大の注意を払う必要があります。
処理現場で未開封文書を処理する場合、異音や重量で異物混入の可能性を疑うとのこと。
主に紙文書の廃棄で溶解処理を選択する場合、次のようなものが混ざっていると設備破損の原因になるので仕分けが必要です。
処理施設の性能によるところも大きいので、依頼する際はどの程度まで分類すべきか確認するのをおすすめします。
未開封処理の相場について調査しました。
業者名 | 料金 |
大手流通業者 | A4サイズ1箱:1,309~2,079円(税込み) |
回収業者(箱単位) | 2,000円/1箱 7,000円/5箱まで一律 20,000円/~25箱まで一律 |
回収業者(kg単位) | 6,600~7,700円/200㎏ 5~27円/1kg |
※2021年10月22日時点のGoogle検索で、料金を確認できる上位10社の情報を記載(編集チーム調べ)
箱単位とkg単位での見積もりが多く見られました。中にはトラック対応で箱数無制限というところも。自社の廃棄量について箱数はカウントできるでしょうが、kg数を測るのは手間がかかり過ぎます。作業工数も考えて、相見積で検討するのをおすすめします。
頼れる専門業者であれば、教育を受けたスタッフが処理作業を担当するので、未開封処理以外の方法であっても問題はありません。それでも不安を感じてしまうという場合には、心強い選択肢のひとつとして、検討する価値があるでしょう。
コンプラ係長
社内でコンプライアンス関連の業務に携わっています。書類の処理について、いつも口うるさく言っているので、周りからはコンプラ係長と呼ばれています(笑) いま、適切な情報漏えい対策をすることが、企業の課題になっていると思います。メールや外部メモリーなど、情報漏洩の原因は様々ですが、実は紙(書類)からの漏洩が7割を占めているのです。 社内から情報が漏れて信用問題にならないよう、早めに機密文書の廃棄業者を手配しておきましょう。
【免責事項】
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